Film8.『バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー』
- セトダイスケ
- 2018年6月8日
- 読了時間: 5分

The Adventures of Buckaroo Banzai Across the 8th Dimension
配給 20世紀フォックス
公開 1984年8月15日
上映時間 103分
製作国 アメリカ合衆国
監督 W・D・リクター
脚本 アール・マック・ローチ
製作 ニール・キャントン W・D・リクター
キャスト
ピーター・ウェラー
ジョン・リスゴー
エレン・バーキン
ジェフ・ゴールドブラム
クリストファー・ロイド
クランシー・ブラウン
<あらすじ>
バカルー・バンザイは日本人の父とアメリカ人の母を持つ天才物理学者兼天才脳神経外科医。ある日、砂漠にて別次元に突入する実験に成功。その技術の実験をかつて行った事があったリザルド博士は過去の実験の失敗によって異次元の生物に体をのっとられていた。バカルーの成功を知ったリザルドは、その技術を手に入れ別次元を利用し故郷である惑星10へ帰る計画をくわだてる。同時期、地球の軌道上に惑星10の宇宙船が出現、異性人はリザルドが行うのは惑星10を乗っ取る計画であり、期限以内に彼の計画を阻止しなければ地球を攻撃すると通告。バカルー率いるチーム:バカルーバンザイはリザルドの計画を阻止するために立ち向かう
<感想>
4月末に『レディー・プレイヤー・ワン(以下:RPO)』を見て、RPOの事を書かなくてはと、原作を読んだり関連映画を見ているうちに、一ヶ月以上もたってしまった・・・ ( ̄□||||!! しかも、もう一度見るつもりがほとんど公開が終わっているという。で、関連作品を見てるうちに今回紹介する『バカルー・バンザイ』に行き着いたわけですが、『レディー・プレイヤー・ワン』を鑑賞済みの方は記憶にあるでしょうが、主人公パーシヴァルがクラブにデートに行く際、クローゼットでどんな服装を着ていくか悩む場面で、チョイスしようとするのがバカルー・バンザイの中のシャツの襟立たせた絶妙にダサい衣装な訳ですが、それ以外にもRPOと『バカルー・バンザイ』は深い関係性がございます。
RPOの原作作者でもあり映画版の脚本にも参加してるアーネスト・クラインはえらいオタクのようで、RPOの映画化ライセンスによって儲けた金で何を買ったか・・・それはデロリアンです。いやーオレも欲しい (。□。;) しかも、事務所には様々な映画のフィギアやゴーストバスターズのプロトンパック(背中に背負ってるアレ)やらを所持しているという、非常に
信用できる男!
なのであります。
また、オタク知識を活かした脚本家ともすでに実績があり、スターウォーズファンを描いた『ファン・ボーイズ』!これが非常におもしろい。スターウォーズファンの仲間が余命3ヶ月の病気にかかり、そんな彼に公開前である『スターウォーズEP1:ファントムナメス』を見せてあげたいという事で、スカイウォーカー・ランチ(ルーカスの事務所)に侵入して鑑賞するために、バンを借りてアメリカ横断するロードムービー。そんなオタクな彼が『バカルー・バンザイ 8次元ギャラクシー』の続編の脚本を勝手に執筆しネットで公開したことで話題になりました。それほど熱狂的ファンを持つのが
バカルー・バンザイ 8次元ギャラクシー
なのです!!
と言え、恥ずかしながらこの作品の存在を始めて知りました (;^ω^A AmazonでDVDを購入して見ようと思ったら、本来999円だったはずのDVDが7649円!めちゃくちゃプレミアついとるーーーーーwww!TSUTAYAでも見たことなかったので、ネットレンタルで鑑賞しました。
【こ、こ、これぞB級SFアドベンチャー!やで!】
まず、キャスト陣がやたら豪華。まず、主人公のバカルー・・・この顔どっかで見た事あると思ったら、スキンヘッドの方が馴染みありすぎて一瞬気付かなかった、『ロボコップ』のピーター・ウェラー。仲間には『ザ・フライ』『ジュラシックパーク』で御馴染みジェフゴードンプライム。敵企業の上層部に『バックトゥーザフューチャー』のドクlことクリストファー・ロイド。
イケてる改造車にノリノリの80sミュージック。独特な世界観と地球滅亡の危機。そして、豪華役者陣に裏付けされた名演技・・・完璧なはずなんですが、テンポといい、ビジュアルといい、緊張感といいなんだか妙にぬるいww!!すごい由緒正しい旅館なのに、肝心の温泉32℃です、みたいな。その割にはすごい固まった設定が最初からあって、キャラ、設定が脅威の大渋滞。シリーズ作品で監督が変わって落ち目になった3作品目をたまたま見てしまったかのような、疎外感。
まず、バカルーの設定ですが、本職が神経脳外科医でありながら、趣味で物理化学の研究も行っている。一方、プライベートでは名医師達で結成された「香港騎士団」なるバンドのボーカルでツアーを回っている。また、ファンで結成されたBB応援団が全国各所にいて無線を飛ばせばすぐ応援に駆けつける。彼が主人公のコミックを発売されており、もちろん優しくてモテる。人望と信用もえげつなくアメリカ大統領とも直接話せる立場・・・・・・・・・・・ってどないやねんw!100点満点中2億点の男
!こんな設定の主人公初めて見たわw。って、ここまで設定必要w!?特にコミックとか必要!?っていうかバンザイっていう名前なんなん!!日本にそんな名前ないからww。 そんなキャラ渋滞のバカルーなんやけど、それに対して香港騎士団、仲間メンバーキャラ説がなくよく分かんない。よく分かんないけど地球の危機を前になんだか楽しそうねwという印象。
とは言え、
繰り返し見てると、すごく愛着が沸いてくる。何度、見てもよく分からんシーンはあるんやけど、ビシーーーっと決まってるシーンもあって、作り手の熱意が非常に感じられる作品。また、シリーズの途中を見てしまった感じの疎外感を感じると書きましたが、ラストにフェイクの次回予告が入ってることから、もともとシリーズの一部のようなコンセプトがあったのかもしれません。スタッフロールの仲間がだんだん集まって横一列になっていくショットもかっこいいですもん。
もし、レンタルショップで見つけたらレアです!
是非見て見てください。
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