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film3.「デス・レース2000」

  • 執筆者の写真: セトダイスケ
    セトダイスケ
  • 2018年3月10日
  • 読了時間: 3分

デス・レース2000年(1975)

映画上映時間80分

製作国アメリカ

公開情報劇場公開(COL)初公開年月1977/06/25

監督:ポール・バーテル

製作:ロジャー・コーマン

原案:イブ・メルキオー

脚本:ロバート・ソムチャールズ・B・グリフィス

出演:デヴィッド・キャラダイン シモーネ・グリフェス ロバータ・コリンズ シルヴェスター・スタローン他







<あらすじ>

時は西暦2000年。腐敗したアメリカで今年も人気行事”デスレース”が今始まる。アメリカを横断をスピードで競いつつ、人を轢き殺すとポイントが入るという悪趣味極まりない死のレース。勝者は名声と栄誉を与えられる。集まったのは5人のドライバーと個性豊かなマシン!!さぁ、勝者は誰だ、戦いの火蓋は切って落とされた!

<感想>

どうですか!!このポスターにこの予告編!

「最高ー!ヒヤッホーイ」以外の言葉が見当たりません。こちらの作品、B級映画界のゴッドファーザーと呼ばれるロジャーコーマン制作、カルト映画の奇才ポール・バーテル監督の最高B級エンターテイメント。しかも、売れる直前のシルベスター・スタローンも出てて妙に映画に箔がついています(途中ガリガリのやつにシルベーが喧嘩で負けますorz)。


前回、トロマ・エンターテイメントに触れましたが、B級映画で忘れてはならないのが低予算の帝王ことロジャー・コーマンです。監督としては50本以上、制作は400作にもいたり、今尚現役で活躍しているのです。彼を追ったドキュメンタリー映画「コーマン帝国」も見ましたが、彼自身B級映画を大量生産しているとは思えないほど紳士的なのです。小柄で落ち着きがあり、とてもインテリジェンス。「シャークトパス VS 狼鯨」を作った人のようには見えませんw。押井守曰く映画監督というのは映画を作り続けることが”勝ち”だそうで、そう考えるとロジャー・コーマンも映画史に残る立派な監督と言えるでしょう。


今回紹介する「デス・レース2000」は彼のフィルモグラフィーの中でも特に有名なカルト作品です。B級映画のメソッド通り「爆破×裸体×ヴァイオレンス」で構成されており、低予算ならではの溢れるサービス精神で出来上がってます。まどろっこしい説明や、前置きはほぼなし。キャラクターが登場するやいなや即レース!あとは、ダセェ車(否!)イカした車で人をバッシバシ撥ね飛ばしながら爆走するだけ。チェックポイントと呼ばれる宿泊所では、毎回おっぱいが登場。低予算でありながら全編見せ場のようになってます。



そして最後見てる我々につきつけてきます。

序盤こそこのレースに嫌悪感があれど、徐々に殺人レースを楽しんでしまってる部分もある我々に最後こう言い放って幕を閉じます


「競争と殺戮はアメリカの文化だ。弱者を押しのけ競い会うんだ」(皮肉)


更に


「殺戮の歴史は、紀元前200万年前に猿人が道具を発明し知能を高めて行くと同時に始まったのである」


と終わる。


争いの歴史を見ると、人間の中に暴力を楽しむとい観念は潜在的にあるのかもしれないが、それに折り合いをつける時期にきているのかもしれない。ヴァイオレントは映画の中だけにして!ということで、ヴァイオレンス映画はPTAに負けず作ってもらいたいもんです。



今ならNETFLIXで見れるよ!



 
 
 

Comments


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Bring it on!!

鑑賞したちょっと変な映画を紹介していきたいと思います。

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