film2「スリザー」
- セトダイスケ
- 2018年3月4日
- 読了時間: 4分
更新日:2018年3月10日

スリザー(2006)
SLITHER
映画上映時間96分製作国
初公開年月2007/12/08
コメディ映倫R-15
監督:ジェームズ・ガン
製作:ポール・ブルックスエリック・ニューマン
製作総指揮:マーク・エイブラハムトーマス・A・ブリススコット・ニーマイヤーノーム・ウェイト
脚本:ジェームズ・ガン
出演:ネイサン・フィリオンビル・パーディ
エリザベス・バンクススターラ・グラント
マイケル・ルーカーグラント・グラント
<あらすじ>
アメリカのとある田舎町。鹿狩り前夜祭に盛り上がるこの町の有力者グラントは、ある晩些細なことで妻のスターラと喧嘩をし、酒場で一人飲んだくれていた。そこへ昔の女友達ブレンダが現れる。意気投合した二人は思い出の場所である町外れの森へと向かうのだったが、二人が向かった森の中には、隕石と共に地球にやって来た謎の地球外生命体が潜んでいた。これを偶然発見したグラントは、ナメクジのようなその生命体に寄生されてしまうのだった。
おすすめ度★★★☆☆
<感想>
「スパイダーマン」のサム・ライミ、「ロードオブザリング」のピータージャクソン、「エスケープフロムLA」のジョン・カーペンター、「美女と野獣」のクリストフ・ガンズ
「グレムリン」ジョー・ダンテ、次回「アクアマン」の公開が決まっているジェームズ・ワン。誰もが知ってる大作の監督が実はホラー映画出身の監督だったということも少なくありません。「シンドラーのリスト」や「ジュラシックパーク」でお馴染みスピルバーグでさえ初監督作品「激突!!」もホラーみたいなもんです。
そんな、ホラー映画出身の映画監督で最近の注目株と言えば、何と言ってもジェームス・ガン!知名度ゼロのマーベルコミックを実写化した「ガーディアンズオブギャラクシー」が大ヒット。評価も非常に高く、3作目の決定とアベンジャーズ最新作であるインフィニティーウォーにも参戦が決定している。そんな、今ノリにノッているジェームス・ガンだが、彼もまた筋金入りのB級ホラー出身だ。彼は大学卒業後トロマ・エンターテイメントという映画製作会社で働く事になるが、このトロマがカルト的人気のある製作会社でありまして、低予算!低俗!を専門とする・・・もう、これまたどうしようもない映画会社(いい意味でw)なのだ。代表作の
「悪魔の毒々モンスター」
を筆頭に、
「スクリームプレイ/悪魔の笑激」
「ゲロゾイド」
「悪魔の毒々ハイスクール」
「悪魔の毒々サーファー」
「首狩り農場/地獄の大豊作」
「悪魔のゾンビ天国」
「悪魔の毒々おばあちゃん」
「カブキマン」
「キラーコンドーム」
「チキンオブザ・デッド/悪魔の毒々バリューセット」
・・・・・・もう、聞いてるだけで脳がとろけ出しそうだ。
なお、トロマさんは超太っ腹なので自社映画200本を無料配信中(https://www.youtube.com/user/Tromamovies/videos)
(時々出てくる元気なおじさんはYoutuberではございません。ロイドカウフマンです)
そんな、B級映画エリート名門校出身のジェームス・ガン
今作「スリザー」はそんな彼がハリウッドメジャー進出して1発目の監督作品でありながら、メジャー化に媚びないトロマスピリッツの醜態祭(集大成)となっている。宇宙からやってきたネチョネチョ系生物に体を乗っ取られ、体を変異しながら町を大パニックにおとしいれる素敵な話。しかし、いわゆる低予算映画やZ級と違い、ストーリー、イカした演出、グロ表現への熱意と溢れるサービス精神は、それらとは一線を画してくるのはさすがジェームス・ガン。見せ場だけではなくひとつの作品としてしっかり面白いのが特徴じゃないでしょうか。
目を覆いたくも、隙間から見たい
”グチャー!ベチャー!ドチャー!”
表現の数々は好き嫌い分かれるところではありますがw、悪いジョークとして笑える演出にもなってます。是非、素直に楽しんで見てはいかがでしょうか?
そう言えば思い出してみてください、「ガーディアンズオブギャラクシー2」のオープニングを・・・そう!超ポップでクールなグチャー!ベチャー!ドチャー!w?B級スピリッツを忘れない最高の男ジェームス・ガン!今後の活躍も楽しみでございます。
ガーディアンズ・・・の前の作品「スーパー」もおすすめ
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